正社員よりもフリーエンジニアの方が有利な点は仕事を自由に選べることにある。自分の実績にプラスになる案件を選別し、その仕事を通して必要なスキルを身につけることも可能だ。だが逆に、会社勤めの時のように安定して仕事がある保障はなく、仕事が途切れれば生計が成り立たないリスクも抱えている。
そのリスクを軽減するにはエージェントに登録しておくのが賢明だろう。エージェントは登録者に仕事を紹介し、仕事の契約に関係する様々な手続きを代行するのが主業務だ。エージェントに登録すると一般には募集していない非公開案件も紹介してもらえるので非常に仕事の幅が広くなる。エージェントに紹介料を払わなくてはならないが、エージェント自体が企業に対して報酬アップの交渉をしてくれるので結果として手取りは増えるケースが多い。
また、単価は安いが手軽に仕事を得る手段としてはクラウドソーシングがある。これだけで自活するのは難しいが、小遣い稼ぎとして行う分には使い勝手のよいサービスと言えるだろう。
次に住んでいる場所の問題だが、より仕事をコンスタントに得たいのであれば、地方よりも東京の方が圧倒的に有利である。なぜなら、東京と地方ではIT企業の数が圧倒的に違うからだ。特に、ITのベンチャー企業はその数を急速に伸ばしており、案件の数も半端ではない。フリーエンジニアとしての安定した生活を望むのであれば、どこに住むかも重要なポイントなのである。