フリーエンジニアはその職能としての特徴が生かされることによって世の中の役に立つことができると言っても過言ではない。仕事の請け負いを行うことによってクライアントの要求に応えるのが仕事であるものの、その点だけに着目すると下請け企業やアウトソーシングを請け負う企業にもできることを担っているに過ぎない。特に東京においては仕事を請け負う企業の数も多く、競合を避けられない面がある。クライアント側としてはそういった企業に依頼するよりは安価に仕事を依頼できるというメリットこそあるものの、それ以上のメリットが見いだせなくては積極的に仕事を発注する動きが生じることは期待できない。
フリーエンジニアはただ要求された仕事を請け負うのではなく、それ以上の仕事をすることで初めて活躍することができるということを肝に銘じる必要がある。クライアントの求めに応じた仕事を行うのではなく、クライアントの最終的な目的を理解してよりよい方法があればその提案を行っていくことがフリーエンジニアとしての自由度を利用して活躍する道である。下請け等の企業においてはその組織としての制約があることからクライアントの要求にそのまま応じることや、自社において仕事が行いやすいようにするための提案をすることが多い。それに対して本当にクライアントの立場に立って提案をすることができるのが独立して仕事をしているメリットであり、その本領を発揮できる活躍の場面なのである。